プライベートでエルヴィスと会った、道家さんと板倉さん(旧姓赤保木さん)の手記を
私が読んだのは今年の1月頃です。
YUKIMIさんが私に手記のコピーをくださいました。
ショーの中のエルヴィスだけではなく、素顔のエルヴィスについて
お二人の感想が率直に書かれており、エルヴィスの優しい人柄を垣間見た気がしました。
「手をのばせばそこにエルヴィスがいる・・・」
そのような想いが湧いてきて、しばらくぼんやりしてしまったことを思い出します。

1971年のことです。
赤保木さんは8月に行われるエルヴィス・ショーのツアーに同行してくれる人を探していて、
当時学生だった道家さんをお誘いになりました。
ツアーのメンバーは40人。
「オン・ステージ」を100回以上映画館で観ていたお二人にとって、
エルヴィスは「神様」のような存在だったにちがいありません。
そのエルヴィスを初めて間近に見ることになったお二人の胸のうちは、
抑えることの出来ないときめきでいっぱいだったことでしょう。

8月15日に出発して、17日にラスヴェガス入り。
3日間で6回のショーを観て、ますますエルヴィスの魅力に圧倒されたお二人は、
帰りの飛行機の中で、
「今度は1ヶ月間エルヴィスを見続けよう!」という計画を立てられたそうです。

1972年の夏、
赤保木さんと道家さんは再びヴェガスにやってきて1ヶ月間ショーを観続けます。
その間、偶然エルヴィスのバック・バンドのメンバーと言葉を交わす機会が得られ、
それがきっかけで、
憧れのエルヴィスと対面して一緒に写真をとるという「幸運」に恵まれました。
その様子を綴った手記から、
エルヴィスと個人的に会うことができた場面を抜粋してご紹介したいと思います。
時を越えて、エルヴィスをより身近な存在として皆さんにも感じていただけたら幸いです。

お二人はその時に親しくなったエルヴィスのバック・ミュージシャン
ジョン・ウィルキンソン氏<リズム・ギター>と今でも手紙のやりとりをされているそうです。
エルヴィスを精神的な面で支えたといわれているジョンのお話も、
是非いつかお伺いしたいですね!